住宅購入にあたってはマンションや建売住宅という選択肢も考えましたが、庭のある家が私たち夫婦の昔からの夢だったことと、自分たちの生活スタイルに見合った間取りにしたいとの希望があったので、一戸建ての新築注文住宅でいくことに落ち着きました。
注文住宅と言っても私たち夫婦に建築知識があるわけではなかったので、いわゆるフルオーダー住宅ではなく、基本的な仕様が決まったいくつかの間取り例の中から1つ選んでそれをアレンジしたり、設備や外壁などの色や材質、電気配線関連(コンセント、スイッチの位置)などといったものを決めていくセミオーダー住宅としました。
これにより、基本の間取りは決まっていますがこれを元に自分たちが使い勝手の良いようにアレンジしていく作業をしたことで、「新築の家を建てているんだ」といった実感を味わうことができたように思います。これは大半の人が選択する方法ですが、マンションや建売住宅では味わえない醍醐味でした。また、注文住宅だと工事がスタートすると建築過程が見れるのも楽しみの一つでした。会社が休みの時などは必ず建築現場に行って工事の進捗状況を見て完成品を思い描きながらドキドキと見ていました。
間取りの検討をした結果、私たちが選んだ基本仕様から大きくアレンジしたのは次の2点です。一つは玄関の上の吹き抜けをやめたこと、もう一つはバルコニーの幅を数十センチ広げたことです。吹き抜けをやめたのは見た目よりも実用性を取ったことが最大の理由です。見た目だけで実際に有効な活用方法のない空間の吹き抜けよりも少しでも活用できる部屋スペースを確保することにしました。狭い土地にあって少しでも居住スペースを確保することは大変重要です。また、バルコニーの幅を少し広げたのは洗濯物を干すスペースをゆったりとできるようにしたかったからです。吹き抜けをなくして2階のホールを広めにとれたことにより、そのスペースをシアタールームとして活用しました。またバルコニーは広めにして大正解でした。数十センチ広げるだけでもこんなにゆったりできるのかと驚きで、洗濯物干しが大変楽です。後からバルコニーの幅を追加するのはかなり困難ですのでバルコニーの広さは予めよく検討しておいた方がよいでしょう。ただし、数十センチ広げるだけで費用は百万円ぐらいアップしました。
新築の家は3回建ててやっと満足すると言われることもあります。まだ私たちは初回なので細かい不満点はいろいろありますが致命的なミスはなかったのでまずは満足しています。